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『コンバットサイドストローク(コンバットスイマーストローク)』ってなに?-特殊部隊ネイビーシールズが用いる軍隊の泳法-
コンバットサイドストローク(Combat Side Stroke)または、コンバットスイマーストローク(Combat Swimmer Stroke)は、主にアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ(Navy SEALs)や特殊作戦艇戦闘員(SWCC: Special Warfare Combatant-craft Crewmen)、アメリカ陸軍のコンバットダイバーコース(CDQC)他の軍事組織で用いられる水泳技術です。この泳法は、海や川、湖などからの隠密潜入が必要とされる場合の、省エネルギーかつ効率的な長距離移動、静音性を最大限に考慮して編み出されました。以下に、コンバットサイドストロークの詳細について説明します。
コンバットサイドストローク(コンバットスイマーストローク)の概要
コンバットサイドストロークは、サイドストローク(横泳ぎ)とクロール、平泳ぎの要素を組み合わせた泳法です。主に次の3つの要素が特徴的です。
1.省エネルギーで長距離を泳げる:

- コンバットサイドストロークは、長距離を泳ぐことを目的とした技術です。特殊部隊員は、銃や装備を身に着けて長時間泳ぐことが求められるため、エネルギー効率が非常に重要です。この泳法は、体の大部分を水中に保ち、抵抗を最小限に抑えることで省エネルギーを実現しています。
2.静音性:
- 戦術的な状況では、敵に気づかれないように静かに移動することが求められます。コンバットサイドストロークは、水面をかき回す動きを抑え、水しぶきを最小限にするように設計されています。これにより、水中での移動が静かになり、敵からの発見を避けやすくなります。

3.柔軟性と適応性:
- この泳法は、さまざまな環境条件に適応できるように設計されています。例えば、荒波や強い海流の中でも体力の消耗を抑え、効果的に泳ぐことができるように工夫されています。
泳ぎ方
実際の泳ぎ方(手の掻き、脚の使い方、呼吸)について説明します。
1. 姿勢と体のポジション
- 泳いでいる最中の多くの時間、泳者は体を横向きにし、水面に対して垂直に保ちます。体の片側(右で息継ぎするなら右側)が水面上に、もう片側が水中に位置するため、バランスが取りやすく、安定した姿勢で泳ぐことが可能です。
2. 腕の動き
コンバットサイドストロークの腕の動きを簡単に言い表すと、クロールと平泳ぎのコンビネーションです。
両腕を前に目いっぱい伸ばしたストリームラインポジションからスタートし、右側呼吸なら右腕(プルアーム)をクロールの動きで体側(太もも)まで掻ききります。
次に左腕(リードアーム)を平泳ぎの動きで胸まで引き寄せ、キックのタイミングに合わせて両手を同時に前方に伸ばし、ストリームラインポジションに戻ります。
- 前方の腕(リードアーム): この腕(右で息継ぎするなら左腕)は前方に伸ばされ、浮力を維持すると同時に進行方向を定める羅針盤の働きをします。
- 後方の腕(プルアーム): 推進力のきっかけを作る大事な腕です。基本的にクロールの動きですが、クロールと大きく異なるのが、掻き切ったあとの腕の戻し方(リカバリー)。
肘をなるべく低く、手首は水面から出さないように、脇腹から胸を撫でるように前方に戻していきます。
敵からの発見を避けるのも、この泳法の軍隊ならではの重要なポイント。
そのため肘は低く、腕時計の反射で気付かれないようにするため手首は常に水面下。
また、腕を水から出さないことで水しぶきを抑えやすくなります。
3. キック
- キックは「バタ足(フラッターキック/flutter-kicking)」か「あおり足(シザーキック/scissor-kicking)」どちらかを用います。
- バタ足(flutter-kicking): 説明不要の、いわゆる『バタ足』です。両足を交互に上下に動かし、推進力を得ます。このキックは、特に低速で静かに進む際に有効です。
- あおり足(scissor-kicking): 両足を膝を曲げながら胴体にひき寄せると共にハサミのように開き、次にそこから勢いよく閉じると同時に足を一直線に伸ばします。
このキックは、短時間で速度を上げたいときに使用されます。
※特殊部隊では、フィン(足ひれ)を着けた場合、つねにキックはバタ足。フィン(足ひれ)無しの時のみ、あおり足を用います。
後方の腕(プルアーム)・前方の腕(リードアーム)と掻いたところであおり足でキックを打ちます。
腕の掻きとキックのタイミングは、平泳ぎが参考になるでしょう。
腕の掻き、キックのタイミングが合えば、綺麗なストリームラインポジションに戻れます。
4. 呼吸
- (背泳ぎを除く)3泳法より呼吸の時間は長く取りやすいです。リズムを保ちながら呼吸を行うことで、安定した酸素供給が可能となり、長時間の泳ぎでも息切れしにくくなります。
実際の泳ぎをYouTubeで見る
または下の埋め込み動画で確認
コンバットサイドストローク(コンバットスイマーストローク)の練習
実際に泳ぎたくなってきたでしょう?
では、コンバットサイドストロークを練習してみましょう。
<おまけ>プールのあの悩みの対処法を解説